はちみつについて
はちみつ(蜂蜜)とは
はちみつ(蜂蜜)は、ミツバチが野山を飛び回り、咲き乱れる花の蜜を採集して、自分たちが住む巣房に蓄え、熟成したものです。
もともとは、ミツバチが生きていくために必要なエネルギー源を花から集めて保存し、食べるために行っている習性であり、自然の営みです。
日本をはじめ、世界の養蜂家はこの習性を活用し、ミツバチに蜜を集めさせ、花の種類ごとに収集しています。集められたものからミツロウなどの異物を除いたものがはちみつとして販売されているのです。
はちみつの独特な味や香り、そして色を決めるのは、ミツバチが集める花の蜜。その数は数えきれないほどあります。たとえ同じ花であっても採蜜する場所やその年の天候によって微妙な味わいの差が出てくるのが、自然ならではの証です。
秋田屋のはちみつは、老舗養蜂問屋である秋田屋本店で厳選されたはちみつを丁寧に濾し、1本1本ビンに詰めたものです。
ミツバチの陽気な歌声と咲き乱れる花々を思い浮かべながらお召いただけるよう細心の注意をはらっておいしさをお届けいたします。
花の蜜とはちみつの違い
一般的にはちみつはミツバチが採集した花の蜜と考えられていますが、花の蜜とはちみつは異なるものです。
花の蜜とはちみつの最も大きな違いは、糖の濃度とその性質と成分です。
まず、成分ですが、花の蜜は二糖類のショ糖が主成分です。一方はちみつは、単糖類の果糖、ブドウ糖が主体となっています。
花の蜜をミツバチが吸い上げ、いったん蜜胃に入れると、ミツバチの持つ酵素が作用し、花蜜の主成分であるショ糖が、果糖とブドウ糖に分解されます。
はちみつの主な糖はこれ以上消化されない単糖類なので、体内に吸収されやすく、エネルギーにすばやく変わります。
胃腸に負担がかからないので、はちみつは発育時や、運動中の栄養補給にも最適なのです。
次に濃度ですが、花の蜜は糖度が20~40%であとは水分ですが、はちみつの糖度が80%くらいと非常に高いです。
ミツバチが、その小さな体で集めた花の蜜は、巣に運ばれ仲間のミツバチが羽を思いっきり振って風を起こし、おいしくなるまで熟成し、濃縮されることでやっと、採取した花蜜独特の風味と甘味をもった「はちみつ」になります。